5月 30, 2012
5月 29, 2012

私が、「予約をとらずに駅に来た人は、そのまま不正乗車できてしまうのでは?」と答えたところ、車掌は、手元にあるハンディターミナルを見れば、どの席が空席かはわかるし、駅と駅の間の区間が長いので、不正乗車が分かれば走行中の列車から逃げることはできない。確かに不正乗車はゼロではないが、取り締まることはできるし、ある「かも」しれない不正を防ぐために、すべての駅に改札を設け、高額な改札装置を設置し人員を置くのはコストのムダだと説明しました。

 私は、なるほど、「駅務の自動化」を突き詰めるとこういうことになるのかと思いました。高度に機械化された改札装置を各駅に設置するのではなく、車掌に使いやすい端末を持たせて、全駅の改札を廃止してしまう。非常に合理的です。

 一方、日本の場合は、情報化・コンピュータ化によるコスト削減というと、まっさきに人員削減を考えます。つまり、人を減らして機械で置き換えていく方法をとろうとするのです。しかしこれでは、いくら機械を安く作っても「そもそも機械を設置しない」のと比べればコストはかかります。サービスの品質が上がったりお客様にとって便利になったりというメリットもありません。

5月 23, 2012

●インターネットビジネスの将来は?

インターネット上のサービスの収益源は、広告収入・アフィリエイト収入に頼っているのが現状です。しかし、このアフィリエイトは、微妙な立ち位置にあります。不正が横行して、管理しきれない広告主が撤退しています。アメリカではステマ規制が行われ、日本でも不正利益の温床として目を付けられつつあります。

アフィリエイト自体は理にかなったシステムなので、完全に無くなりはしないと思います。しかし、大規模な規制が入って、制限がかかることは十分考えられます。特に個人でアフィリエイトを収益源とするビジネスモデルは完全に崩れてしまいます。

純広告や、独自商品の販売など、新たな収益モデルを考えておく必要があるでしょう。

●自らの市場をすっ飛ばした企業は存在する

富士フイルムは、フイルム市場が全盛期の頃から、デジタルカメラを開発していました。「もし他者からデジカメが市販されたら、フイルム市場はすっ飛ぶ」という危機感から、自分での自分の首を絞めるような開発を行ったのです。

そして、フイルムで培った高度の化学合成技術を、医薬品や美容へ転用して、生き残りをかけています。同じ業種でライバルだったイーストマン・コダックの最近の凋落ぶりとよく比較されています。

5月 22, 2012
4月 27, 2012

そもそも、ラッキーヒットがあるということは、「何でもラッキーヒットになる」可能性がある。
流行っているからという理由で不得意なアプリを作って失敗するほど惨めなことはない。

未来のヒットを作るのが私たちの仕事なのだから、
好きなアプリをどうやってヒットにするのか参考にするために、ランキングを活用すべきなのである。

アプリのヒットは、何十本ものアプリ開発の積み重ねでようやく成し遂げられる。
一発当たって次が出ない開発者は多いが、一発目から当たる開発者は皆無に等しい。
だったら、次につながるアプリ開発をすべきで、闇雲に開発ジャンルを変えたりするものではない。

会社組織であるために、ビジネス的に非効率なことをやるとiPhoneアプリの世界では勝てない。
なぜなら個人開発者がコスト度外視で得意な分野でタイトルをぶつけてくるからだ。

iPhoneアプリの成功ノウハウは、何万行もあるコードのひとつひとつに落とさなくてはならない。
誰かが指示して、また別の奴がやるなんてやっていると、成功ノウハウがどんどんスポイルされていく。

一番効率的なのは、プログラマーが企画から事業計画、そしてデザインまで全てをやることだ。
そしてその全てのケツを拭くのは、その事業をやっているトップでしかない。そのトップがセンスなければもう終わりだ。

かつて、分業したり、職権を幾層にもわけると責任の所在があきらかになるとされてきた。
結論から言えば、それは単一なビジネスモデルで同じ仕事を複数の人間にやらせているときだけ有効だ。
iPhoneアプリの開発は、マクドナルドやリクルートのようなものではない。

作業そのものにモチベーションコントロールしたり、人事評価など適応したって良いものはできない。
当たった奴も、当てなかった奴も、それをやらせた奴も、次の一本のチャンスがあれば、有り難く真剣勝負ができるだけで、それだけでしかない。
今開発しているアプリが人生最後と思えば、分業とか責任の所在とか決めるような悠長なことにはならないだろう。

何万行の開発コードの一行一行にアプリ成功ノウハウをつめる作業において、あうんの呼吸などあるわけない。

同じキャッチャーでも、うまくいく投手とうまくいかない投手がいるから、キャッチャーは一球一球の指示を飛ばす。
それとおんなじで、「あうんの呼吸があうという錯覚」で仕事がやりやすいとかを決めてはならない。

単一のビジネスモデルをまわしていたら、多少は同じ経験があるから、「あうん」が成立していただけであり、何が当たるかわからないiPhoneの世界で、そんなことは成立しない。